<<アンコールメニュー 第44回>>

期間限定で切り替わる旅のメニュー。
終了間際にはグランドメニュー入りを希望される嬉しいご意見を度々頂いております。
そこで前年にご紹介した料理をアンコールメニューとして復活させることにしました。

今回は2015年にご紹介したジャマイカ料理特集からこの前菜をどうぞ。

 
 ジャマイカ風 エスコビッチ
900円

これはジャマイカ風南蛮漬け。
なぁんだ、と言うなかれ。ここにも壮大な歴史があるのですよ。
直接的な語源となるエスカベッシュ”Escabeche”はスペイン語ですが、
その起源はペルシャ料理の”sikba”に遡ります。

モンテゴベイのレストランで

 

僕たちが食べたオリジナル

ペルシャ語でsikは酢, baは食べ物の意。オリジナルは魚介ではなく、肉を甘酢で調理したものでした。
その後アラブが侵略したことでsikbaは名前が”al-sikbaj”と変わり、
イスラム教徒のムーア人がイベリア半島に侵入したことで、スペインにこの料理が伝わったのです。
さて、大航海時代にスペイン経由でジャマイカに根付いたエスコビッチ"escoveitch"。
南蛮漬けとの違いをお楽しみ下さい。

 

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