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 アゼルバイジャン料理特集

大コーカサス山脈の南側、カスピ海の西岸に位置するアゼルバイジャン。
北海道よりやや大きい国土に約940万人の人々が住んでいます。
民族はトルコ人とその祖先を同じくするトュルク系のアゼリー人が9割以上を占めますが、
山岳ユダヤ人、レズギン人をはじめとする少数民族も多く、
それらの文化が互いに影響し合い、豊かな食文化が育まれてきました。
僕たちが旅をして受けたその料理の印象は、トルコ料理、ペルシャ(イラン)料理をベースに、
スパイスとハーブを巧みに組み合わせた、意外とマイルドなもの。
今回は数ある個性的なレシピの中から、より郷土色の強い3品をご紹介しましょう。

期間 2015年1月7日(水)〜3月末日(予定)

クタブ Qutabs
                                  900円

まずはアゼルバイジャンの伝統料理から始めましょう。 クタブは薄い小麦粉の皮で様々な具を包み、バターでパリッと焼き上げた前菜。 ほんのりスパイシーなラムの挽肉を入れたバージョンや、ザクロとカボチャの入ったデザート風のものもありますが、 今回は最もポピュラーな、ホウレンソウ、青ネギ、コリアンダー、ミント、ディルなどの香味野菜を入れたものをご紹介します。 ガーリックヨーグルトソースを添えて熱々を召し上がれ。

ギョーザ Gyurza
                                  1000円

ユーラシア大陸に広く分布する「餃子のような」食べ物。 韓国のマンドゥ、モンゴルのバンシュ、チベットのモモから、トルコのマントゥ、グルジアのヒンカリ、ロシアのペリメニなど、 様々な名前で呼ばれていますが、アゼルバイジャンではついに見つけました。その名も「ギョーザ(Gyurza)」。 初めて注文した時、綴りから「ギュルザ」と発音したら、「ギョーザ?」と聞き直されたのですよ。 なぜそう呼ばれるのか? 現地で訊いても答えは「・・・?」。ともあれ味は、日本の餃子と全く違います。 もちもちの皮にラム肉がぎっしり詰ったギョーザに、 バターソースとスマック(中東でポピュラーな干し梅を思わせる風味のスパイス)を振りかけてどうぞ。

キュフタ ボズバシュ  Kyufta Bozbash
                                  1600円

西アジア各国でよく耳にするコフタ、クフタ、キョフテというミートボール全般を表す言葉。 アゼルバイジャンでもキュフタと呼ばれるそれは、ペルシャ語で「打つ、挽く」を意味するkuftanが転訛したものと言われています。それに続く、ボズ バシュはアゼリー語で、boz(灰色)、bash(頭)ですから、見た目がそのまま名前になった料理なのですね。 挽いたビーフでドライプルーンを包んだミートボールが、あっさりしつつもコクのあるスープに浮かび、 ミントの香りがそれに加わると、それはまさしく首都バクーのローカル食堂を彷彿させる味。 アゼルバイジャンワインとの相性が抜群の一品です。

アゼルバイジャンワイン

日本では殆ど知られていないアゼルバイジャンのワイン。しかしながらその歴史は古く、 地理的にもグルジアと同様、ブドウ栽培とワイン発祥の地のひとつと言われています。 作り手とインポーターの思いが込められた逸品を是非この機会にお楽しみ下さい。

白ワイン バヤン・シラ  Bayan-Shira 
                                 3500円
土着品種のブドウを100%使った個性的な辛口の白。 爽やかなシトラスとバルサムの香りに引き込まれつつ、輪郭のしっかりした酸味が広がります。 前菜は言わずもがな軽いシーフードの主菜にも合います。

赤ワイン サペラヴィ   Saperavi
                               3700円
グルジア料理特集でご紹介した赤ワインと同じブドウを使っていますが、このキャラクターの違いは面白い。 まるで両国の気候と料理の違いがそのまま表れたかのような印象です。 男性的な力強さのグルジアに比べ、嫋やかな繊細さが特徴。

デザートワイン ダラール  Dallar
                              グラス 500円
珍しいアゼルバイジャンのデザートワイン。 ポルトガルのポートとマデイラを合わせたかのような、甘み、コク、酸味のバランスが取れた大人のデザート。


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